01/06/2016 hirai

介護老人保険施設について

医療施設といっても、病院や介護施設などさまざまだ。高齢化が進んで在宅生活が困難になるも、老人ホームに空きがないといったニュースは、誰もが耳にしたことがあるだろう。そこで、病院と家または老人ホームの中間施設である介護老人保険施設、通称老健が注目されている。
病気になると病院でリハビリをするが、現在の医療のシステムでは入院期間が決まっているため、自宅での生活を開始できないような状態でも退院しなければならない。その際に介護保険を利用して、自宅に帰るためのリハビリを継続できるのが老健だ。状態や環境により、入所や通所が選べる。
老健での主な仕事は、医師・看護士・リハビリ・介護士・ケアマネージャーのチームで共同して、利用者が自宅での生活に復帰できる方法を考えてプランを立て、ケアすることだ。病院に比べると医療水準は低くなることが多いが、入院して病気を治すというよりは、退院後の生活を見据えた訓練期間という時間になる。医療者に求められるのは、医療的な健康管理と在宅生活を送れるレベルの機能向上を達成することだ。
老健において特に重要なのが、生活に蜜に関わる介護士の役割で、利用者の能力を最大限に活かした生活を送れるような介護をすることが求められる。大変ではあるが、家に帰るという目的が明確にあり、回復過程も間近で感じることができる分、やりがいは大きい。高齢者と近い距離で関わって元気にしたいという気持ちを持つ人にとって、老健の仕事は向いているといえるだろう。

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