医療施設で働く仕事の代表といえば、看護師が挙げられる。しかし、国家試験をとって看護師になった後は、どのようなキャリアがあるだろうか。看護師として働いていると、キャリアについて考えることが多いようだ。
看護師の国家試験に合格後さらに養成校で学び、助産師・保健師の資格をとるという道もある。これらは、ともに国家資格だ。助産師はお産に特化した資格であり、開業権があるため独立して助産院を開くことも可能となる。保健師は、看護師の主な役割である治療の補佐だけでなく、病気の予防にまつわる指導も行えるようになるのだ。また、勤務地は病院だけではなく、地域の保健所や市役所(行政保健師)・企業(産業保健師)・学校(学校保健師)と、活躍の場も広がる。養成校は、看護を学んだ学校とは別の専門学校・大学に行く方法もあり、大学によっては院でカリキュラムを用意している所もあようだ。
看護師になって現場での経験を積んだ後に、自身の専門分野を深めて認定看護師・専門看護師の資格を目指す道もある。分野の例としては、小児看護・がん看護・認知症看護・糖尿病看護・不妊症看護などがある。認定看護師を目指すには、勤務経験が5年(うち専門分野が3年)以上必要だ。現場経験を積んだ後、定められた教育機関で専門分野ついて学び、認定試験に合格しなければならない。専門看護師になるには、勤務経験とともに看護系大学院の修士課程を修了する必要がある。認定看護師や専門看護師を増やそうと考えている医療機関も多く、これらの学習にかかる費用の補助を出している所もある。